Xavier Dolanの音楽の使い方についての考察

2017年10月26日木曜日

勉強したことなど

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ドラン映画の音楽については検索すれば日本語で取り上げてあるサイトもいっぱいあるので、結局、あえて自分でまとめる必要ないかなと思いました。音楽のセンスがいいってことで注目する人も多いです。








私が最初に知ったのはドランのインタビュー記事。外からくっつけるみたいな従来の方法でなくて、映画の中でという感じでした。でもそうじゃない従来型な使い方も多いですけど・・・作中での音楽はややもすると地味な印象にもなりがちですね。







【使われている音楽と映画の関係】

歌詞は登場する人物の心情をストレートにほぼ表現しているような気がしました。間接的でもないです。直接的であって100%以上です。いくつか例をピックアップしました。





「Tom a la ferme」

Corey Hart「Sunglasses At Night」終盤

歌詞の内容はこちら





Rufus Wainwright「Going To A Town」(エンドロール)

歌詞の解説はこちら





歌詞はこちらとしても映画の中身がわからないとわかりづらいですけど・・・コリー・ハートはちょっと流れているだけで映画のあれこれをよく説明している。





「Tom~」では前半、仏語、後半、英語の歌詞にも意味があるらしい・・・





「Les Amours imaginaires」冒頭2曲。

Isabelle Pierre 「Le temps est bon」

「私を愛する2人の友人がいて、何にもしなくても幸せ・・・」





Dalida「Bang Bang」(エンドロールも)

歌詞は好きになった瞬間を表現。







作曲を依頼してというわけでなく既存の曲ばかりだからよくまあマッチしていると関心します。例えると本当にすごいと思えるラジオのDJの選曲みたいなイメージ。







【意外に思った】



ドランの映画ってセリフが長いわけでもなく、詳しく心情を説明したりもあんまりないです。日本のテレビドラマを見慣れている人にはわかりづらいと言えばわかりづらい。アメリカの映画のようにリズミカルにセリフがキャッチボールされるわけでもない。ということで詳しく調べると音楽は100%以上に人物の心情をあらわしていて意外だった。





私ができてないのは作中人物の心情の表現。とりあえず作品の中で歌が流れているだけ。自分が表現したいものとはかけ離れていて、季語の中にある要素に関連する歌?みたいで季語の気持ちでも代弁しているかのようです。こういうのを俳句で表現って難解。





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